2014年8月28日木曜日

ハードコア書房

「なんだかさあ、今迄に人があまり立ち入らなかった海域に船を出そうと思うんだよ。」
 「そう、良いんじゃないの、面白そうじゃんか。」
「君も乗らないか、この船に、君が必要なんだ、一緒に行ってくれないか。」
 「ああ、そう言うだろうと思っていたよ、もう荷物はまとめてあったんだ。」
「話が早い、乗った乗った、さあ、他の乗組員を紹介するぜ。」

船の生活は楽しくて、色んな刺激を僕にくれました。はるか遠く迄行き、遠くの港で見た事の無い景色を見たり、そこで出会った他の船乗り達と言葉を交わし、また合おうと握手をする。そしてまた遠くの港へ赴いて、伝説の船乗りとも酒を飲み、語らう事ができた。この船はきっと何処迄も行けるんじゃないかと本気で思っていたんだ。

でも、途中で船を降りていく人や、仲間どうしの喧嘩、他の船に誘われて行ったり来たりする人、家庭の事情で陸に上がる人、最初に描いた航路とは違って、行き先が見えなくなって来たり、船が故障したりと、このところ困難が続いている。昨日また一人、この船には気に食わない奴が居る、そいつが降りないなら俺は降りると言って陸に上がって行きました。

船長はなんだかやる気だけあって、でも行き先を決める事を放棄している。
副船長は酒に溺れて、自我をすぐに無くす様になってしまった。
他のベテラン乗組員はこんな事慣れっこだと言いながら他の船の乗組員と楽しそうに話している。下っ端はオドオドしながら皆の顔色をうかがっている。
僕は、楽しかった頃を思い出しながらノスタルジーに浸って、沈みそうな船の上で陸の方を見ている。始まりがあれば終わりもある、でも他の船に乗る気はない、でも行き先は決まっていない。この船は一度、修理が必要だ。乗組員達も一度、陸に上がって生活を送る事が必要かもしれない。またいつか水平線の向こうに何があるのか見たくなる事があると思う、それこそが生きている意味だと本当に思えるからだ。この船が教えてくれた、唯一本当の事だ。



そして、

「おーい、起きろ、準備は万端、エンジン絶好調、あとはお前が乗るだけだ」
 「今行くよ、退屈すぎて昨日飲み過ぎたんだ。」



-----船乗りという名のバンドマン達------  

著:ベトナム坊主 
発行:ハードコア書房 より抜粋



こんにちわ。ラコスモスです。バンドって続けていると色々あるよね。





2014年8月22日金曜日

さっき死ぬとこだったよー。って歌あったよねえ?

「あの、真っ暗で、黒くて、しんっ、とした世界。と言うかもっと深く暗い所に沈んでいく感じ。すーーーーーっと。戻れない位に。それに気付いたのは今生きてるから。黒の中に、声が微かに聞こえている、あまりにも無で、最初はよく耳をすまさないと聞こえてこない位。周りの黒に吸収されてほとんど聞こえない、でもまだ聞こえる。嗚呼、もう、何を言ってるのか。気になる。
いや。叫んでいる、微かに聞こえている叫び声だ。何を叫んでいるのかね、もう少し聞き耳を立ててみる、そっちに意識を集中する、少し大きく聞こえるようになって来た、ん、なんか呼んでる、呼んでるね、アレ、自分の事呼んでる。さらに声が大きく聞こえて来た、なんかうるさい、何、何だよ、俺かよ、何だよ、誰だよ、うるさいよ、なんだよ、やめろ、うるさい、やめろ、おい、おい、やめろ、おい、行くな、やめろっ、おいっ、行くなっ、違うっ、そっち行くな、やめろっ、戻ってこい、おい、おい、戻ってこいっ、やめろ、こっちだよ、おい、おい、俺だよ俺だ、ここにいる、おい、こっちだ、戻ってこい、ここだよ、おい、おい、ここだ、ここだよ、戻れ、おい、頼む、俺だよ、おい、おいっ、頼むよ、やめろ、こっちだっ、やめろよっ、戻ってこい、おい、おおい、此処にいるよっ、おい、おい、俺だよ、こっち来い、此処だよ、此処、此処だよっ、やめっろおお、、、、部屋の入り口の壁につかまって、声枯れるくらいの大声で、必死で、叫んでる俺が見てる景色が見えた。俺に戻った。自分のでかい叫び声にびっくりした。怖かった。死ぬとこだった。

あのとき必死で呼んでくれたのは誰だろう、もう1人の俺か、それとも違う誰かか、先祖か?守護霊?わかんないけど、あのとき必死で呼んでくれてありがとうございました。僕は多分、今、生きていまあーす。」

と、いうような夢を見ました。なんか来てるなあと、思いまして、もう一度寝るんですよね。今度は楽しい夢か、いやらしい夢がみたいよな。

寝る前に告知でもしよう。
8月27日水曜日、西荻窪のpitbarでquangducasylumライヴやります。
オーストラリアからHARD・ONSが来ます。
quangducasylum出番は最初の19:30からですよ。来てよね。

2014年8月21日木曜日

憂鬱の夏、になったのはなぜですか?

暑苦しい季節にむせかえっている。そして暑さで冷静を失わないように、じっと耐える。その事に苛々して嫌な奴になっている様な気がしてならない。幼少の頃の様に夏の華々しさを感じる事はもう無いのか。

夏に解放感を感じていたあの頃と、この夏の暑さに心底嫌気を感じている今の僕は大分変わってしまったやうだ。

10代の頃、夏への期待は裏切られる事は無かった。昼はスケボーに海、夜はスケボーにパーティー、酒。無責任。朝まで家に帰らず、仲間と街でたむろし、悪を育む、地元を小さいと感じ、東京に親の金で出て行き、20代前半は東京の街で同じ様な事をして、自分の可能性を信じてノウガキだけ発達。でも年を重ねるうちに何か重くのしかかるように責任や金の無い辛さ、果たしてこのままで良いのかという思いに酒は深くなり、体は活発を無くして行く。30代でこの国における自分の位置の低さを実感しながらも後に引けず、潔くこのままで良いのだと言い聞かせつつも、身内や近しい友人の結婚や訃報など自分を取り巻く環境の変化にビビっている。

まったく、憂鬱な事だなあと。ため息を、吐く。今日だ。

なにも後悔してる訳じゃないけど、上手く行かない事は多い、それなりに頑張ってやって来たから今もこうしてほとんど自分の好きな事しかしないで生きているのだし、ある程度認めてくれる人も増えた。素晴らしいじゃないか。全くその通りだよ、、、、。
とも、思う。

でもまあ、考えててもしょうがないからやれる事とやりたい事をやろう、やらなきゃいけない事はやりたく無いからやる気がある時にやろうと決めた、今。
僕の愛しい人、優しく慰めておくれよ。

おお、暑さで頭がどうかしたようだ。

再度告知を。

8月22日は吉祥寺スターパインズカフェでパーティピーポーに捧げるVJによるVJ達のVJパーティー。VIdEOGraM にラコスモス今回も参加します。

- Party of the VJ, by the VJ, for all party people -

2014.08.22(fri)
"VIDEOGRAM"
@Star Pine's Cafe (Kichijyoji)

open 24:00
door 2,000yen/1D
w/f 1,500yen/1D

VJ:
La cosmos
Big! a.k.a. SUMOKINGZ
Satoshi (BLIND ORCHESTRA)
GENOME
Chiiwang (STACK PACK / 鹿尾菜)
KENT
Tajif (FORTE / VIDEOGRAM)
RTR (VIDEOGRAM)

LIVE:
de-sheevo (VIDEOGRAM / MOON WALK)

DJ:
MARU (MELLOW YELLOW)
Tetsuo Watanabe (JAMKARET)
foliday (forever 3am)
DJ snuc (MOON WALK)

PHOTO:
ZUKKA (VIDEOGRAM / MOON WALK)


clubberia:
http://www.clubberia.com/ja/events/224952-VIDEOGRAM/

RA:
http://jp.residentadvisor.net/event.aspx?613538


来て。

2014年8月17日日曜日

積み重ねてきた物

夜だ。
茹だるような暑さが和らいでいる。
夜だ。
何かの理由があって必要にかられて出来た物はその何かの理由が終わるとすぐ、或いは徐々に、この世からなくなって行くのだ。しかしその必要とされる理由が末長く、半永久的に人々に必要とされるのであれば、その出来上がったものは残されて行くし、大切に保管、もしくは修復を繰り返し、この世に存在し続ける。でも結局最後には無くなると思う。
これは物の話。
命の話じゃあ無い。百年経つと物も命が宿るとか言うが、それはおとぎ話の世界だ。命は必要とされていても儚く消える。必ず。消える。どうにか修復を繰り返してもやっぱり消える。自分で消すこともできる。人の命を消すこともできる。
これは命の話。
記憶は命とは別だ、でも命は記憶の積み重ねだ。記憶は残ると思う。語り継ぐこともできる。
ここに一つ僕の記憶を書いておこうと思う。

「今日の夜は涼しくて遊びに行きたかったけれど、ATMが既に時間外でお金をおろせなかったから、遊びに行くの、やめた。」

夜だ。夜は訳のわからないことを考えてしまう。

さて、告知でもしよう。
9/27にOLEDICKFOGGYのTour新世界2014Finalが恵比寿リキッドルームで行われる、それに合わせてこれまで最初期からOledickfoggy のジャケや物販のデザインをして来た僕と、現在バンドの写真を撮っているチャボ君と一緒にOledickfoggyに関わる作品展をリキッドルームの2FのギャラリーKATAで開催する。1日だけの展示会だ。そろそろ準備を始めないとまずいな。
アートワーク&写真の展示会
「oledickfoggyとその周辺」をよろしくお願いします。

入場無料、ワンマン当日の昼の12:00からあいてます。

もう寝よう。

2014年8月6日水曜日

あなたの夢はいつひらく?

語るに落ちたら、おしまいだ。
分かってんならもっと前に進め、自分のスピードを極限まで上げるんだよ。誰も追いついて来れないぐらいに。
ブーーーーン。
そうか、夏だ。昨日は蜂と格闘した。俺は勝ったと思うが、死体は確認出来ていない。また来るならいつでもやってやんよ!バカヤロウ!怖えんだよ、色とか、痛いのとか!

夢をみた、バーラウンジみたいなところにいて、友達のDJと話していると普通に洒落たカップルが入ってきた。なんか違和感。。女性の両手が無かった、、。

なんだかよくわからない夢のせいで、最近は、現実に覇気が無いように思っていた。「圭子の夢は夜ひらく」と藤圭子は歌ってたけど。僕の夢はどうなんだろう。まあ、どうでもいいや。そっちの夢じゃねえし。

でも、メテオナイトファイナルは凄くて、現実が久しぶりにガチンってぶち当たって来た。出れてよかったと心から思う、すごく楽しかったな。みんなすげえ。less than TVありがとうございます。覇気が戻った。

今は、広島、山口、鳥取、岡山、京都にoledickfoggyのツアーにくっ付いてツアー車の中だ、こんなに過酷な旅を何年も続けてるんだ、そんで各地で激烈なライヴしてんだと思うと尊敬の念。5日連チャンのライヴはバンドも初めてだそうだ。ツアー新世界2014、ああ、新世界がみたい。この過酷な旅の向こう側にあるのかね、見れるといいな。